20代のうちは、全国各地の巨大プロジェクトを渡り歩くのも刺激的かもしれません。 しかし、20代後半から30代に差し掛かり、結婚や子育てが現実味を帯びてきた時、ふと立ち止まって不安になりませんか?
「このままの働き方で、自分は家族を幸せにできるのだろうか?」と。
こんにちは。地方の地場ゼネコンで営業を10年、総務・人事を20年経験してきた管理者です。
これまで、多くの社員のライフイベント(結婚、出産、マイホーム購入など)に立ち会ってきました。その中で、大手ゼネコンから当社へ転職してきた中途採用の若手たちが、口を揃えて言う言葉があります。
「いつ、どこへ飛ばされるかわからない生活と、肝心な時に妻や子供のそばにいられない不安に、限界を感じました」
今日は、「全国転勤」が人生設計にもたらすリアルな代償と、転勤のない地場ゼネコンだからこそ描ける「当たり前の未来」についてお話しします。
「単身赴任」か「家族を振り回す」かの究極の二択
大手や中堅ゼネコンの総合職あるいは施工管理職である以上、全国転勤は避けて通れません。独身時代は引っ越し代が出るだけで身軽なものですが、家庭を持った瞬間、このシステムは「究極の二択」を迫ってきます。
① 家族を連れて行く(帯同)場合
数年おき、あるいは現場が変わるたびに、見知らぬ土地へ引っ越すことになります。奥様はその度に仕事を辞め、コミュニティをゼロから築き直さなければなりません。
- 日々の食料や日用品は、どのスーパーが良いのか。
- めでたく赤ちゃんを授かった時、どこの産婦人科が安心なのか。
- 乳幼児の突然の体調不良時、駆け込める良い小児科はどこか。
以前住み慣れた街の友人に聞くわけにもいかず、すべてが手探りです。さらに子どもが小学生になれば「またすぐに転校か……」という重い精神的負担を強いることになります。これらの重圧のほとんどを、奥様が一人で見知らぬ土地で抱え込むことになりがちなのです。
② 単身赴任を選ぶ場合
多くの方が、子どもが小学校に上がるタイミングでマイホームを買い、ご主人だけが単身赴任の道を選ぶようになります。
しかしこれは、「せっかく建てた家に自分は住めない」「子どもの成長を週末のテレビ電話でしか見られない」「奥様にワンオペ育児を強いる」ということを意味します。
日々の掃除、炊事、洗濯、育児……。「こんな時、夫がいれば!」と奥様が思う場面はしょっちゅうあります。学校行事のこと、子どもの進路のことなど、夫婦で顔を合わせて相談したい案件は山のようにあるのです。
一番頼りになるはずの人が、家族の大切なライフイベントに簡単には立ち会えない。家族を養うために働いているはずなのに、家族と一緒に過ごす時間を犠牲にしなければならない。これが、全国転勤の最も残酷な代償です。
人事が語る、地場ゼネコン社員の「当たり前の未来」
一方で、転勤のない地場ゼネコンで働く社員たちは、どのような人生設計を描いているでしょうか。総務・人事として彼らの生活を間近で見てきた私の視点からお伝えします。
1. 建築のプロとしてのマイホーム購入と「職人からの恩恵」
転勤の恐怖がないため、「30歳で結婚して、32歳で子どもが生まれ、35歳で家を建てる」といった人生設計が非常に立てやすいです。
入社後、何もわからなかった時から現場の責任者となるまでに身につけた「建築のスキルや知識」を、自分の家づくりにフル活用できるのです。自分が手掛けた街並みの中に自分の家を持つ喜びは格別です。
実は、地場ゼネコンの監督が自宅を建てる時、その監督が歩んできた「価値」がはっきりと表れます。 ふだんから下請けの職人さんたちが安心して仕事をできるよう、誠心誠意取り組んでいる監督ほど、自分の家を建てる時に職人さんたちから様々な恩恵(心のこもった施工や細やかな融通)を受けることができます。
こうしたことがさらに一生を通じてかけがえのない信頼関係へと繋がり、転勤の無い地場ゼネコンの監督は、会社の総合力を高めるだけでなく「地元にとってなくてはならない技術者」へと成長していくのです。
2. 家族の大切な節目に必ず「そこにいる」日常
現場が終われば、毎日必ず「自分の家」に帰れます。単身赴任の二重生活による経済的な圧迫もないため、生活水準も安定します。
- 運動会に笑顔で応援に来る父親
- 授業参観に夫婦で並んで出席する姿
- 高校・大学受験の日の送迎や、入学式・卒業式に夫婦で出席
すべてに、当たり前のように立ち会えます。先日も、当社のある現場監督がこんな報告をしていました。
「子どもと何度も話し合って、スポーツ推薦で近県の全寮制私立高校に決まり、本人が一番行きたい進路に進ませてあげられました。先日の月・火と有休をもらって、その引っ越しの手伝いをしてきたんですよ」
彼は社長の奥様である専務に対し、しみじみと嬉しそうに語っていました。こんな温かい光景が日常にあるのが、地場ゼネコンです。
3. 夫婦のキャリア形成と「街が好きになる」好循環
生活拠点が固定されているため、奥様ももともと務めている企業の正社員としてキャリアを築くことが容易になります。共働きによる世帯年収の安定は、精神的な余裕に直結します。
夫婦が一定の地域で長く暮らすほど、心地よい近所づきあいが生まれ、自分たちや子供たちの友人、学校、良いお店、信頼できるお医者さんなどの「最適情報」が自然と集まります。誠実に長く暮らす人ほど良い人脈が広がる好循環が生まれ、「その街がどんどん好きになる」のです。
「どこで作るか」より「誰と生きるか」
確かに、大手ゼネコンにいれば、誰もが知るような巨大なランドマークを手掛けることができるかもしれません。それは施工管理技術者として素晴らしい名誉です。
しかし、人生の幸せはそれだけでしょうか?
何百億円のプロジェクトを動かすことよりも、「毎日、家族の顔を見て『いってきます!』『ただいま!』と言えること」の方が、あなたの人生にとって価値があると感じる瞬間が必ず来ます。
自分の技術を見知らぬ土地を転々とするために使うのではなく、「一生住み続ける自分の街」を豊かにするために、その地域の守り手として活かす。そして、その街で家族と笑い合って支え合って生きていく。
そんな「人間らしい当たり前の未来」が、転勤のない地場ゼネコンには確実に用意されています。
もし今、将来のライフプランに漠然とした不安を抱え、大手のシステムに息苦しさを感じているなら。 まずは、建設業界に強い転職エージェントに「転勤のない働き方」について相談してみてください。あなたの人生を取り戻す第一歩が、そこから始まります。
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