運営者プロフィール

現場監督(施工管理)から始まる、監理技術者という生き方

資格を取り、実務を積み、技術者として成長する。その成長を支えてくれる会社を選ぶ。

はじめまして。このブログの管理人です。

このサイトでは、現場監督・施工管理として働く方が、資格を取り、実務を積み、技術者として成長していくための仕事・会社選び・キャリア形成について、総務・人事の視点から発信しています。

私は地方の建築地場ゼネコンに30年以上勤務してきました。

営業職を経て、20年以上にわたり総務・人事業務に従事し、建設業許可、経営事項審査(経審)、技術者採用、資格取得支援制度の運営、技術者情報管理などに携わってきました。

私は監理技術者や現場監督ではありません。しかし総務・人事の立場から、数多くの現場監督や監理技術者の成長、資格取得、キャリア形成を最も近くで見続けてきました。

新卒入社は木材・新建材問屋で約8年、結婚後のIターン転職を決断して賃貸住宅メーカーで1年弱、いずれも営業職を経験しました。その後、ご縁をいただき、建築地場ゼネコンへ転職。営業職を約10年、その後は総務として約20年、建設業界の仕事に携わってきました。

これまでの30年以上にわたる建設業界での経験をすべて注ぎ込み、このブログを立ち上げました。

なお私は、

・監理技術者という生き方
・1級建築施工管理技士最速合格ラボ

の2つのサイトを運営しています。

前者のサイトでは「監理技術者として地域で活躍するキャリア」を中心に、後者のサイトでは「1級建築施工管理技士の受験制度や合格戦略」を中心に発信しています。

このブログは、以下のような悩みを抱える皆さんに向けて書いていきます。

  • 建設業界に興味はあるけれど、伝え聞こえてくる「激務」や「転勤」に不安を抱える高校生、専門校生、大学生の方々
  • 大手・準大手・中堅ゼネコンあるいは住宅メーカーに入社したものの、毎日の濃厚な密度のなかで行われる施工管理業務に疲れ果ててしまった、あるいは自分よりはるかに偏差値の高い同期や学閥の壁に阻まれ、肩身の狭い思いをしながら「全国転勤」と「単身赴任」の連続に人生の迷いを感じている若手施工管理技術者の方々

私がなぜ、「建築一式工事の監理技術者」というキャリアについて、これほど語るのか。

それは、私自身が「もし若い頃にこの仕事の本当の魅力を知っていれば、現場監督という仕事を選んでいた」という強い後悔と、これまで総務・人事の立場から見続けてきた現場監督や監理技術者、そして彼らを支える職人さんたちへの深いリスペクトがあるからです。

少し長くなりますが、私の「本音」のストーリーを聞いてください。

「現場監督なんて、何のためにいるんや」と思っていたあの頃

私は九州の田舎で生まれました。小学校入学前に父を病気で亡くし、8つ年上の姉と三人暮らしの母子家庭で育ちました。その後、姉が19歳で嫁ぎ母と二人になり、中学1年の夏休みには、スレート屋根工事の職人だった養父と母の再婚により青天の霹靂で大阪へ引っ越すことになります。

そんな家庭でしたので転校が多く、小学校は4つ、中学校は3つ通いました。

都会での暮らしに馴染めず「早く親から独立したい」という一心で、自然豊かな東海地方の大学の農学部林学科へ進学しました。両親に負担はかけられないと、学費も生活費もすべて奨学金とアルバイトで賄う日々でした。

家庭教師や深夜の工場作業など、数え切れないほどのバイトを経験しましたが、なかでも強烈に記憶に残っているのが、今から50年近く前、大学1年生の夏休みに経験した建設現場での過酷な肉体労働です。

真夏の生コンポンプ屋のバイト。基礎を打つ現場では暑さで朦朧となり、木陰で倒れ込むように休ませてもらいました。(今なら、元請のゼネコンも下請の圧送業者も重大な安全配慮義務違反として、労働基準監督署から厳しく追及を受け場合によっては送検もあり得るレベルの熱中症でした)

また、あるマンションの現場でのこと。現在では消防はしご車のように「長尺ブーム付コンクリート圧送車」が多くの現場で活躍していますが、当時は配管連結による圧送が主流でした。早朝、どの業者よりも早く現場に入り、その日一番目の生コンミキサー車到着までに地上のポンプ車から10階以上の高さまで手作業でパイプを連結していくのです。

最も高い位置でスラブのコンクリートを打つ過酷な作業中、汗だくで筒先をコントロールして圧送作業をしているポンプ屋の職長が、今では考えられませんが、若い現場監督に対して激しい言葉を浴びせました。 「何ボーっと見とるんじゃ!水でも持って来んかい!」

その時の私は、施工管理について何も知らず、冷めた目でこう思っていました。 「現場監督っていったい、何のためにおるんやろ」

結局、大学は学業と学費や生活費を稼ぐためのバイトとの両立がうまくいかず卒業までに6年かかり、しっかりした会社で一生懸命仕事に取り組めば何とかなるやろと職業選択について深い考えもないまま両親の住む大阪に戻り、木材・新建材問屋の営業マンとして就職。入社後すぐに、地方の県庁所在地の営業所に配属されました。

そこでも現場との軋轢は続きます。 内装業者さんへの石膏ボード配達で大手ゼネコンの現場に入った時のこと。職長から指示された搬入経路が現場のルール違反だったらしく、私は現場主任の監督からいきなり激しく怒鳴られ内装業者の職長も一緒に事務所に連れて行かれ次席の若い監督からもこっぴどく怒られました。

謝罪のために頭を下げながらも、私の心の中は「監督の段取りが悪すぎるんやろ、何で自分が怒られなあかんのや!」という反発心でいっぱいでした。当時の私にとって現場監督とは、「怒鳴られるだけ、あるいはただ怒鳴り散らすだけのよく分からない存在」でしかなかったのです。

百聞は一見に如かず。中から見た「真実」

転機が訪れたのは、この土地から絶対に離れたくないという妻との結婚でした。

自分の幼い頃の経験から、「自分の家族には、引っ越しや転校の多い人生をさせたくない」という強い思いがありました。大阪で市営の住宅団地に住んでいた両親の理解を得て結婚を機に「この赴任地に骨を埋める」覚悟を決めました。今から40年近く前のことです。

新建材の知識や営業スキルには自信がありましたが、少しでも有利な転職をと、宅建士の資格を取得し、全国展開の賃貸住宅メーカーの賃貸客付け営業へ転職しました。

この時、すでに赴任地で8年の月日が流れていました。 私は様々な人と知り合いになって楽しく集うのが好きで、いつしか仲良しの飲み仲間で作ったほとんど初心者ばかりの草ラグビーチームに入っていました。賃貸客付営業マンとして数か月が経った頃、そのメンバーの一人であった「建築地場ゼネコンの跡取り息子(現社長)」から突然声をかけられます。

「全国展開の建材問屋やからいずれ転勤するて言ってたのに、結婚で永住決めたらしいやんか…」

私にとって有難いご縁でした。大変悩みましたが「これが一生で最後の勤め先だ」と決意して、建築地場ゼネコンへ転職しました。

入社後、建築地場ゼネコンの多岐にわたる営業を10年ほど経験し、その後総務としてざっと20年。損害保険募集人資格や第一種衛生管理者資格も取得し、労災対応、労災上乗せや建設工事現場の火災や盗難、第三者賠償などの各種保険の手配、下請協力業者会の運営事務、建設業許可更新、経営事項審査、新卒・中途技術者の採用、社員の福利厚生、そして現場監督たちへの「資格取得支援の社内制度設計」など、幅広く携わってきました。

ゼネコンの裏方として現場監督たちの仕事ぶりを見つめ続けるなかで、私は過去の自分の浅はかさを猛烈に恥じました。

彼らはただ怒鳴っているわけでも、上の人間からただ怒られているわけでもありませんでした。 多くの専門工種に分かれる一流の職人たちをまとめ上げ、彼らの「安全」を第一に守り、数々のトラブルを乗り越え、何億円というプロジェクトを着工から竣工まで施工現場で常駐しながら動かしている。

引き渡し後、施主から全幅の信頼を受けた現場監督たちは何十年にもわたって維持修繕をはじめとするさまざまな相談に真摯に対応してあげている。

彼らこそが、地域経済と安全を守る「街の守り手」だったのです。

見習いから始まり、血の滲むような努力で経験を積み、1級建築施工管理技士の取得を目指す。そして監理技術者として現場を率いる立場へ成長していく。

私は、現場監督のキャリア形成において最も重要なのは「どの資格を取るか」だけではなく「どの会社で経験を積むか」だと考えています。

同じ1級建築施工管理技士でも、どこでも通用する監理技術者へ成長できる会社と、そうでない会社があります。

県や市町村立の学校や庁舎、地元の企業や個人の建物を、自分たちの手で完成させる。 その職務に真摯に向き合う彼らの姿は、やりがいとプライドにあふれています。

休日などにたまたま通りがかれば、妻や子に「おとうさんがあの建物やったんだよ」と語りかけ、「おとうさんすごい!」と言われるような、家族とともに幸せな人生を築いています。

転勤の無い監督人生によってもたらされる、人間としての幅の広さと奥行きの深さ。地場建築ゼネコンの「現場監督」という仕事の尊さを、私は中に入って初めて知ったのです。

総務として見えてきた「将来どこでも通用する監理技術者を育てる会社」の共通点

私は総務として20年以上、数多くの現場監督の入社、成長、資格取得、そして退職を見てきました。

そのなかで強く感じることがあります。それは、監理技術者へ成長できるかどうかは本人の努力だけでは決まらないということです。

もちろん、1級建築施工管理技士に合格するためには本人の努力が欠かせません。しかし、その資格を活かして経験を積み、監理技術者として活躍できるようになるためには「どの会社で働くか」が非常に重要です。

私が見てきた限り、監理技術者を数多く育てている会社にはいくつかの共通点があります。

まず、監理技術者そのものが多く在籍しています。若手技術者にとって、身近に目標となる先輩がいる環境は大きな財産です。

次に、資格取得支援制度が整っています。受験費用や講習費用の補助だけでなく、資格取得を会社全体で応援する文化があります。

また、若手技術者に適切な経験を積ませる仕組みがあります。

20代~30代の比較的若い世代から任せられる数千万円の一人現場に始まり数名の監督チームのリーダーとなれる数億円から十数億円までの規模の現場を継続的に受注できています。

現場任せではなく、計画的に主任技術者や現場代理人として成長できる環境が整っています。

そして何より、会社の経営基盤が安定しています。若手育成や資格取得支援には時間も費用もかかります。財務体質に余裕がなければ、継続的な人材育成はできません。

私は総務として建設業許可や経営事項審査(経審)にも長年携わってきました。

その経験から言えるのは、こうした会社の特徴の多くは経審の数値や技術職員数、財務指標などからある程度読み取ることができるということです。

このブログでは、単なる転職情報や資格情報ではなく、「監理技術者を育てる会社を見抜く視点」についても発信していきたいと考えています。

なぜ今、技術者の「会社選び」が重要なのか

建設業界で長く働き、技術者として成長していくためには、「どの資格を取るか」と同じくらい「どの会社で経験を積むか」が重要です。

就職活動では、企業の規模や給与水準、知名度などに目が向きがちです。しかし、それだけでは、その会社で自分がどのような技術者に成長できるのかまでは分かりません。

大手ゼネコンや全国展開の住宅メーカーには、大規模なプロジェクトや幅広い経験を積める魅力があります。一方で、全国転勤や単身赴任を伴う働き方もあります。

反対に、地域に根ざした建設会社には、ひとつの地域で長く仕事を続けながら、地域の建物づくりに携わる働き方があります。

どちらが正解ということではありません。

大切なのは、「自分はどんな技術者になりたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を考え、その方向に必要な経験を積める会社を選ぶことです。

私自身、転勤のない地域密着型の建設会社で長く仕事をしてきたからこそ、地域の学校や庁舎、企業や個人の建物を、自分たちの仕事として完成させていく現場監督たちの姿を数多く見てきました。

そこには、完成した建物を家族に見せ、「おとうさんがこの建物を造ったんだよ」と語れる仕事の誇りがあります。

一方で、全国規模のプロジェクトに携わり、より大きな建築物を手がけることに大きなやりがいを感じる技術者もいるでしょう。

だからこそ、このブログでは「地場ゼネコンだけが正解」とは考えません。

資格を取り、実務を積み、技術者として成長する。その成長を支えてくれる会社を、自分自身で選ぶ。

そのための判断材料を、総務・人事の立場からお伝えしていきたいと考えています。

最後に

もし、中学や高校のころの私が「現場監督」という仕事の本当の姿を正しく知っていたら。間違いなく、私はこの仕事を選んでいたでしょう。

私にはもう、現場監督として生きる人生は選べません。だからこそ、これから進路を決める高校生や学生の皆さんや、今まさに大手で悩み苦しんでいる若手技術者の皆さんに、私の30年超の経験と、総務からの視点で得た「リアルな情報」をすべてお伝えします。

このサイトで伝えたいこと

資格は、技術者として成長していくための一つの道具です。

現場で実務を積み、先輩から学び、仕事を任され、資格を取得し、さらに難しい仕事へ挑戦する。

その積み重ねが、技術者としての力になります。

そして、その成長を支えるのが会社です。

資格取得を応援してくれるか。
適切な実務経験を積ませてくれるか。
主任技術者、現場代理人、監理技術者へと成長する機会を与えてくれるか。

私は、建設会社の総務・人事として長年働いた経験から、こうした視点で会社を見ることの大切さを伝えていきたいと考えています。

大手、中堅、地場ゼネコン、住宅メーカーなど、会社にはそれぞれの特徴があります。

大切なのは、会社の名前や規模だけで選ぶのではなく、自分が目指す技術者人生を支えてくれる会社かどうかを見極めることです。

このサイトが、これから建設業界を目指す人、現場監督として成長したい人、資格取得を目指す人、そして転職や会社選びに悩む技術者の方にとって、自分のキャリアを考えるための道標になれば幸いです。

これから建設業界を目指す方へ

高校生・専門校生・大学生、そして異業種から建設業界への転職を考えている方へ。

まずは、現場監督・施工管理という仕事がどのような仕事なのか、そして建築施工管理技士を目指す道筋から知ってください。

おすすめ記事

現場監督になりたい人が最初に知るべきこと ~施工管理技術検定制度の本当の目的~

【令和8年(2026年)版】高校生・未経験から建築施工管理技士を目指す新しい道|指定学科外・異業種・女性も解説

現場監督と施工管理の違いとは? 法律には「現場監督」は存在しないって本当?


施工管理・現場監督として成長したい方へ

現場監督として経験を積み、主任技術者、そして監理技術者へ。

施工管理の仕事や建設業法上の技術者制度を知ることで、自分がこれからどのような技術者を目指すのかが見えてきます。

おすすめ記事

主任技術者とは?現場監督との違いを建設業法から分かりやすく解説

主任技術者はどんな工事で必要?元請・下請の違いから監理技術者まで建設業法の配置ルールを解説

【令和8年(2026年)度対応】1級建築施工管理技士受検資格完全ガイド|技士補・実務経験・第二次検定まで元ゼネコン人事が解説


1級建築施工管理技士を目指す方へ

1級建築施工管理技士は、建築施工の世界で技術者としてキャリアを築いていくための重要な国家資格です。

受検資格や技士補、第一次検定・第二次検定など、資格取得への道筋を分かりやすく解説しています。

資格試験そのものについて詳しく知りたい方は、姉妹サイト
**「1級建築施工管理技士 最速合格ラボ」**もご覧ください。

おすすめ記事

1級建築施工管理技士補とは?若手技術者が最初に目指すべき国家資格のメリット

【2026年8月25日更新】1級建築施工管理技士 第一次検定 合格発表|合格基準・合格後の手続き・第二次検定対策

【令和8年度(2026年度)】1級建築施工管理技士 第二次検定対策|施工経験記述・出題傾向・勉強法を徹底解説


転職・会社選びを考えている方へ

転職を考えたとき、給与や会社の規模だけで判断してよいのでしょうか。

どのような技術者に成長できるのか。
どんな現場経験を積めるのか。
資格取得を会社が支えてくれるのか。

総務・人事として長年建設会社を見てきた経験から、技術者が自分に合った会社を選ぶための視点をお伝えします。

おすすめ記事

1級建築施工管理技士が会社から求められる本当の理由|経審P点・Z点から読み解く

一級建築士と1級建築施工管理技士はどっちを目指すべき?監理技術者を目指す人のためのAI時代の資格戦略

建築士と建築施工管理技士は何が違う?「設計」と「施工」の現場から考える建築技術者の道

タイトルとURLをコピーしました